本日のご紹介はちょっと変わったドリルキリ。用途は限られていますが、刺さると便利系小物です。柴商そのあたりは自信もって…いきたいところ!

その名のとおり、タップ立て用の錐でございます。

この商品は、このビット一本で、大小さまざまなサイズのネジ穴に対応した下穴が開けられる、というチャームポイントを持っております。いわゆるステップドリル、タケノコドリルなどと呼ばれる形状ですね。ステップドリルは穴を広げるためのものですが…

最初に申し上げておきますと、対応材質が「薄鉄板・アルミ・プラスチック」となっており、またその切削厚は2mm。木は×で板形状のもの向け。硬かったり分厚かったりする素材には使えないです。

1本で複数の下穴が開けれる、こういう商品、今までも実は無いわけじゃないんです。

今までもありはしたのですが…なかなかにニッチな商品ということでだいたい定価は万越えです。いたしかたなしなんですけどね…というのも、職人さんが、日々コツコツと無数のネジ穴をあける…という場合は耐久力や、あるいは素材を選ばない硬さも必要になってくるかと思いますし、相応のクオリティが必要。

でも大工さんの場合は前述のとおり、ちょっとここカーテンレール、ちょっとここ棚、のはずなんですよね。そのためにガチ仕様・万越え・下穴のためだけのドリルビットって、う~んちょっとなぁ…?ってかんじじゃないですか。

今回の商品は、製品作品そのものをガッツリ加工する向けではなく、それこそ大工さんがちょっとここカーテンレール、ちょっとここ棚が、みたいなときのネジ穴用。

さらにネジ穴をあける機会が少ないにもかかわらず、サイズの違うネジ穴が必要だったとしたら、またアレがいるのかコレも買わなきゃとなります。となると、この複数穴が開けられるステップ形状の下穴錐、むしろまさに大工さんにこそ必要な商品ではなかろかという話ですね!

もちろん、工場などの、製品づくりや毎日の作業に使えないことはないです。材質はHSSチタンコーティング。一般的なアレでございます。

適正素材&切削厚が頼りない、というウィークポイントだけはどうにもなりませんが…環境にさえ合えば「お値段的にはガチ仕様の5分の1くらい、つまり5本は使いつぶしてOK」です。

今回出ているのは適合タップ6種類バージョン・4種類バージョンのふたつ。

6種類バージョンのLST-T410の方が、最大サイズM10×1.5まで。穴のサイズも網羅気味ですし、豪華版ですね。

3.3mm(M4×0.7)/4.2mm(M5×0.8)/5.0mm(M6×1.0)/6.8mm(M8×1.25)/8.0mm(3/8W)/8.5mm(M10×1.5)となっています。これさえあれば何があっても安心、という趣旨にはこちらの方が合ってますね。

いっぽうLST-T4-3/8の対応サイズは4種類ですが、

3.3mm(M4×0.7)/4.2mm(M5×0.8)/5.0mm(M6×1.0)/8.0mm(3/8W)と、大工さんのメイン使用は押さえている模様。お値段も若干安い。段と段の距離が6種類版より長いのとかもチャームポイントかと。

どちらも対応は六角軸。ドリルドライバーなどと組み合わせてお使いください!

ライト精機 六角軸 タップ下穴用ドリル

今回も地味だけど刺されば便利系アイテムです。柴商そのあたりは自信もって…いきたいところなので、ぜひぜひチェックしていただけたらうれしいです!

それでは、熱中症にはくれぐれも気を付けてくださいね。

ごきげんよう~!