静音インパクト。それは、インパクトの中でも油圧式というやつで、打撃の代わりにオイルの油圧でトルクを増幅させるようなしくみをつかってるインパクトです。数字上、インパクトドライバよりトルク数がガクッと少ないんですけど、充分使えるんですよ!パワーは普通のインパクトの方に分配が上がりますが。

当然チャームポイントはその圧倒的な静かさ。金属のハンマーがガンガンいう音がないです。内装やリフォーム作業におすすめのやつです。

静音インパクトってなんかメーカーさんによって呼び方違いますよねー。マキタはソフトインパクトドライバだし、日立MAXは静音インパクト、パナはオイルパルスドライバー…。

本日は静音インパクト、ということで、MAXからの新製品です。

従来品のPJ-SD101は14.4V商品だったんですよね。今回は18V商品なので、ガラッと変わったと思ってもらってもよいかも。

あ…ちなみにさりげなく「18V」と言いましたが、聡い人は気になるかもですね。「MAXは18V14.4Vも兼用なのでは!?!?」そのとおりでございます。

ただ今回、装着は可能なものの、製品の本来の能力が発揮できないということで、18Vバッテリーの使用をオススメしてます。

 

ともあれ従来品が、数年前のことなので、当時の評判なんかを調べてみましたら、「静かさ」や、油圧式の使用感というかカムアウトしなさ、みたいのは他社と比べてかなり定評があったみたいです。その辺がどうなったかもきになるところ…!

まず、目に見えておおー…というポイントは「クラス最短 135mm」というところでしょうか。

基本的に静音とかの、オイルパルス系のインパクトはでっかいイメージなんですけど、日立マキタも136mmとかなんですよね。今回それをさらに越えてきてます。マキタのちょっと前の型の、普通のインパクトドライバTD149が全くおんなじサイズですね。種類が違うのにサイズ的には追いついているという…(TD149は今でも結構出る使いやすいロングセラーです)

前の型が出たときは、サイズと重量に関してだけはちょっと他と差を開けられていた、というとこがあるみたいなんで、今回晴れてリベンジ成功でしょうか。油圧式の18Vインパクトの中ではこのブログを書いてる現在一番小さい商品になってます。お前がチャンピオンだ。

それから使用感のところ!もともと評判が良かったところが変わってないかが心配なわけですが…

やっぱり従来機が好評だったところはMAXさんでも把握しているみたいで、「1回転2打撃の油圧機構」というのはそのままになってます。ただ、打撃がより細かくなっているのでさらにカムアウトしづらさはさらに向上!している!らしい!そして!

MAXといえば独自の技術がいろいろとありますが、今回、「瞬」が搭載されてます。

「瞬」っていうのは、業界初の感圧センサで作ったトリガーの愛称で、最近だとMAXの「普通のインパクト」PJ-ID152に搭載されてました。流用されてきてますね!いらっしゃい!これ、指が疲れないとかの美点もあるんですけど、一番は「圧力感知で動くので調整がしやすい」っていうのがあるので…細かい力加減を反映してくれるんですよね。きれいにネジを締めたくて使う人も多いであろうオイルパルス式と、わりと良い組み合わせなんではないか。たぶん。

で、ほかにも「普通のインパクト」から流用されてきてる機能、あります。MAXは、元の段階で独自の変わった機能が多いので、今回の商品もかなり個性がでてきてるんじゃないかと…

まず、回転モードが4つ。強・中・弱とありますが、プラス特筆の「増締めモード」があります。ドライバの部分が約90°回るとピタっ!と止まってくれるという。石こうボードのお供とか、締めすぎ厳禁な時に使えます。

正逆転が、普通レバーのところワンタッチスイッチ式にしているのも、PJ-ID152からきてると思います。これも押し込む作業がラクなのでMAXのチャームポイントですね。

あと!これがMAX独自の機能なんですけど…あの、けっこう便利な機能なんですけど…これ、言葉で説明するの超難しいんですよね!?とりあえず動画なんぞ貼ってみますのでこっちみたほうがわかりやすいかも…どっちの動画でも途中で解説してるシーンがあります。

簡単に言いますと、「正逆転を、秒単位でころころ変えることができる」モードです。主に不陸防止の作業向けですが、堅木の下穴あけにもよいそうな。

ふつうは、前述の「正逆プッシュスイッチ」をぴっと押して、トリガひいて、「スイッチ」おして、トリガ引いて~…という繰り返しになりますが、親指か人差し指の腹で脇のスイッチをおしながら引いてる間だけ逆転してくれるみたいな。

基本正転で一瞬逆転、みたいな動きが、とってもカンタンにできるんですよね。

…やっぱ説明難しい…。。

ただ、説明は難しくても、使いこなすのはそんなに難しくないかと思います。どしろうとの私がそこまで難しくなかったので。

あとは、結構いいLEDがついてて、灯り代わりとして使える「ランタンモード」とかもあります。

これら、全部「普通のインパクト」に搭載されていた機能ですが、MAXのほんとに機能の数が多くて。一見分かりにくいかもしれないですけどなかなかに話題豊富な商品なんですよ。ほとんどの機能が油圧式のこっちでも見られるということで、ぐっと期待の商品です。

当然のようにMAX IEGSをクリア。結構過酷な水没・放置、粉じん・降雨サイクル試験を勝ち抜いた製品ということになります。

ほか、この商品は、従来機と較べてスタミナが1.5倍にアップ!まあぶっちゃけ対応バッテリーがそもそも18Vに生まれ変わったせいなので、当たり前っちゃ当たり前なんですが…

でも、コーススレッドは1充電あたり316本打ち込めるということでちゃんと使えますし、同時に、「使い続けても打ち込みスピードが維持される」という件に関しては高い数値を誇っています。

威力面で不安のある方もいらっしゃるかと思いますが、金物締めでも作業性は上がっているとの事。ボルト締めなんかには確かにオススメはできないのですが、使い勝手はどんどん広がってきているのでぜひぜひチェックしてみてください!

 

 

ご用意しているセットは、充電器JC925A+18V電池パックJP-L91850Aが2個か、18V電池パック2個のみ、あと本体のみだけになります。よろしくご了承ください!

MAXは、この商品を「”静音インパクトドライバの決定版“と位置づけ」ているそうです!

この冬はMAX元気ですね。最近コンプレッサーのメインシリーズをばばんと一斉リニューアル!とかしてましたし。昨年末はエアタッカーが小さくなったりとか、既存の機種に、アイデアを加えて改善している製品が多い気がしますが、今回は、従来品PJ-SD101のブラッシュアップとしての新製品ではなく、去年プチリニューアルして定番商品となった「ノーマルなインパクトドライバ」であるPJ-ID152から機能を拝借しているところが多いということで、大幅モデルチェンジになります。要望に応えてよりコンパクトに生まれ変わった、期待の商品ですのでぜひぜひチェックしてみてくださいね~!